吐息の中には水分が含まれています。
水は温度・圧力によって、個体(氷)・液体(水)・気体(水蒸気)の状態に変化します。
空気中にも、水分はありますが、気体のため見えません。
空気中に保有できる水分の量は、温度によって違い、温度が低いほど少なくなります。
冬場に息を吐くと白くなるのは、体温で暖められた空気の中に含まれている水分量が、外気では温度が低く、保有できる水分量が少ないため、空気に保有できなくなった水分が細かい水滴となって現れます。それが白く見えるのです。
冷蔵倉庫内でも、0℃近辺の温度では、吐息は白く見えます。
一方、-25℃程度の冷蔵倉庫内では、同じように吐息に含まれる水分は、周囲空気に保有できませんので水の状態に変化しますが、細かい水滴まで成長する前に、瞬時に微細な氷になってしまいます。
そのため、目には見えないものの、微粒子として空気中を浮遊しているのです。